サイトのほうにコラムコーナーを新設したのはいいんですが、
メキシコサッカーをあまり知らないけどちょっと興味あるなあ、というかたに向けて
その特徴や面白さを書いておこう、と思ったら……。
えーと、一ページで収まるかしらん?
でもいきなり長文載せてもなぁ、むしろ逃げられてしまいそう。
それにそういうのってひとりでしゃべってても楽しくないよね、
やっぱり同じように、また私以上にメキシコサッカーへの思いいれのある皆さんと
一緒にあれこれ言うのが一番楽しい。
ということで、やっぱりブログのほうにコーナー作っておこう、と思ったわけです。
簡潔に(?)まとめたサイトのほうのコラムはこちら

で、ここに項目として挙げたものについて、
さらにつらつらと思いつくところから語っていきたいと思います。
これまですでに何度もあちこちで書いていることの繰り返しになるので、
もうずっとお付き合いくださってるかたには申し訳ない、
またかよ〜、と笑ってやってください。
いや〜、負けずに語るぞ!というかたも、もちろん大歓迎です!
【その他:雑談の最新記事】
● 項目は上記ページの箇条書きに合わせています。
メキシコ代表の面白いところ
ポジション無視、ショートパスをすばやくつないで全体で攻めあがるスタイル
これがメキシコサッカーの最大の醍醐味だと思うんですが、
残念ながら近年はこのスタイルが崩れてきてしまっているような……。
私がメキシコサッカーに惚れこむきっかけになったのは、ラボルペ時代でした。
今思えばラボルペおじちゃんも最初からすんなりあんな試合ができていたのかどうか、
代表監督就任は2002年のW杯後でしたから、
はじめのうちはもっともたついていたのかもしれません。
が、もっと以前からメキシコサッカーを見てきた皆さんのお話を聞いていると
ショートパスを特徴とするところは昔からの伝統のようです。
私も2002年W杯はメキシコをずっと見てたんですが、
そのころはホントに何も知らなくて、
GK以外にポジションがあることすら知らなかった(笑。
知ってから改めてメキシコ代表を見ると、
うーん、間違ったところから入門したかしらん? と思うほど
メキシコのポジションはグチャグチャです(笑。
フォワード? 何それ? ってなくらい、
決まったゴールゲッターというものがいません。
いませんと言い切っちゃっていいのかどうか、
そりゃあ数字の上では記録保持者とかいますよ?
でも、じゃあこいつに任せておけば大丈夫、安心、
というわけではまったくないんですよね。
そういう頼りにならないFWたちなので、
必然的に、突っ込めるところ・ときにはMFはもちろん、
DFたちだってどんどん上がっていきます。
小柄な体で、相手選手たちの足元を走りぬけて、
くるくるくるとすばやく細かいパスワークを展開し、
相手の目が回ったところでどっか〜〜ん、とゴール。
とりあえず誰か、その辺にいるヤツが。
これが、メキシコサッカーにおける最高の味わいだと思うんですよね。
面白いようにつながるパスと、
そのテンポに合わせて高まる期待、
緊張が最高潮に達したところで決まるゴールの快感。
この味をいったん知ってしまったら、
なかなか他のサッカーの面白さがわからなくなるような気がします。
ポジションに続いて、フォーメーションなるものがあると知ったのは
さらに遥かのちのことでした(笑。
最近ではウーゴ・サンチェス、エリクソンと、
欧州タイプの4−4−2をベースとする監督が続いてますが、
私の好きなフォーメーションは5バックです。
世間的には3バックというのでしょうけど、
少なくとも当時のメキシコでは、5バックという認識でした。
センターバック3人に、両サイドのカリレロ2人。
これが、自由自在に動き回るメキシコサッカーの基本じゃないか?
と思うのですが、どうなんでしょ。
最近はあまり見られなくなって、寂しいです。
ドイツW杯の最後となったアルゼンチン戦で、
スタメン表に出た選手たちの登録ポジションが、
DF6人になってたんですよね。
某掲示板で、おいおいメキシコまさか引いて守る気か!?
なんて心配されてましたけど、大丈夫です。
メキシコのDFはDFにあらず!?
というわけで、試合展開は皆さんもたぶんご存知でしょう。
ま、延長戦のあげくに負けましたけど。
豊富な運動量、ちびこいのにタフで骨惜しみしない選手たち
ポジショングチャグチャにつながるんですが、
つまりそれだけ全員がよく走るってことですよね。
メキシコの試合をテレビで見慣れていると、
たまに欧州の試合などを見てすごく違和感があります。
画面に映る選手が……少ない。
みんなどこにいるの? って感じ。
メキシコだと、両チーム合わせて7〜10人くらいは常に映ってるのに
よそだと5、6人?
おら〜〜、おまいらサボってんじゃねえ! マジメに走らんかい!
などと、スタイルの違いも知らずに怒鳴っていたこともありましたっけ。
まあボールに固まっちゃうってのは、子供サッカーの特徴?(笑
でもまあ一応プロですからね、
無駄に群がっているわけではなくて、
上にも書いたショートパスを渡すには近くにいる必要もあり。
何より、やっぱり一生懸命に走る選手を見るのは気持ちいいです。
すごいなあと尊敬もします。
私のほうはもちろんソファにだらっと座ったり寝そべったりしながら
そういうのを見ているだけなわけですが(笑。
ドイツW杯のとき、メキシコと日本で文字チャットしながら
試合観戦をしてました。楽しかったなあ。
そのとき、日本のメキシコファンの友人が心配するわけですよ、
あ、あ、そんなに走ってたら後半でバテて、カウンターでやられる、って。
私は、え、なんで? 大丈夫でしょ? と。
メキシコ人、いつもあのくらい走ってるもん、平気平気。
欧州を少し見るようになって、そのときの友人の心配がわかりましたね。
いや、メキシコ人、体力あるわ〜〜。
それも最近は欧州組が増えて、スタイルが変わりつつあり、
走るのをサボる(効率的とも言いますが)選手が
だんだん多くなるのではないかと、ちょっと心配です。
体格では負けるのでテクニックで攻めて、よけいなファウルはしないクリーンなプレイ
ラテンアメリカサッカーは、マリーシアとか言って、
ファウルもプレイのうち、痛がる演技もプレイのうち、みたいですね。
メキシコもラテンアメリカなので、同じように思われることがありますが、
私はそんなことはないと思ってるんですが……。
まず、ぶつかっていったら飛ばされるのはメキシコ人ですから、
そんなことはしません。
それよりは足元の技術を磨いて、するっと入り込んでさらっと奪う。
私がサルシードに惚れこんだのも、これでしたね。
ドリブルで切り込んでくる相手が、気がつかないくらいすばやくさりげなく、
綺麗にボールを奪ってしまう、相手選手は何が起こったかわからずポカーン。
ちょっと違うけど、一度こんなこともありました。
まだチバスにいたボフォが、相手GKが受け止めたボールを両手に
さてどっちへ蹴ろうかと見回している隙に、
するっとその両手のあいだから頭でボールを叩き出してゴール。
ま、ファウル取られましたけど、
でも相手GKには髪の毛一本触れてないんですよね(毛がなかったし)。
ボケッとしてるGKが悪いんじゃん、それホントにファウルなの?
と言いたくなるくらい見事なプレイ(?)でした。
それはメキシコでもラフプレイによる事故とかありますが、
最初から削ってやれ、と突っ込むことはまずないと思います。
また、審判を見てから大げさに痛がって見せるということも、
まあ……たまにはあるかなあ。
そういうのはたいていカメラでばっちり捉えられて、
一週間、解説番組などで延々と笑いものにされますからね〜。
あんまりないほうじゃないかと思います。
こういった点は、バカがついてもいいくらい正直で損をするかもですが、
日本サッカーとも似ているのではないかと思います。
日本に比べると、それでも激しいファウルが多いかもですが。
2006年から海外組も増えたけど、それまでは国内組が圧倒的だった
ドイツワールドカップまでは、国内組圧倒的でしたね〜。
あのころの代表がけっこう注目されて、いい選手がどんどん出て行きました。
それまであまり欧州に出て行かなかったのは、
まず知られていなかったのもあるでしょうし、
出て行ったわずかな選手たちで成功したのはウーゴとラファくらい、
というのもあったかも。
割と芽が出ずに早々と帰ってきて、メキシコでも結局
調子が悪いままという感じになる選手が多かったようです。
でも今は、特に守備選手たちはよくフィットしています。
時期的にそういう流れのときだったのかもしれません。
欧州にだったら、給料減ってもいいから行きたい、というのが普通ですが、
それ以外の、南米などにあまり出て行かないのは、
よく言われる待遇の問題があるからみたいです。
メキシコはラテンアメリカの中では、サッカーにお金をかけているほうらしい。
アルゼンチンやブラジルは、いい選手はさっさと欧州に行きますしね。
国内リーグにお金をかけなくても、いくらでも発掘してもらえる。
メキシコはそういう市場をこれまで持っていなかったので、
その分国内にお金をかけて盛り上げてます。
メキシコのどこにそんな大金あるんだよ、ってな金額が動いてます。
社会的に見て、それがいいかどうかは別として……。
たとえば当時チバスにいたGKオスワルドがブラジルチームから
オファを受けたことがありましたが、
そのとき掲示された給料が、チバスでもらっているのの、4分の1だったかな。
減るのはいいけど(そのくらい海外に行きかった)、それではちょっと……
ということになって、話は流れました。
ブラジルでプレイしてる選手たち、そんなに給料少ないのか。
でもだからこそハングリー精神で欧州目指して頑張るのかも?
でもメキシコに住んでいる私としては、国内リーグが面白いほうがいいです。
欧州にたくさん出て行ってくれるのは、最初は嬉しかったけど、
最近は代表にもいろいろ弊害が出てきてるし、
もちろん選手たち個人はうまく行くよう応援してますが、
メキシコサッカーという観点で見て、もっと欧州に行ってほしいか、
となると、うーむ……ですね。
ビミョーなところ
期待してないといい試合するのに、いけるかも!と思うとこける
これがあるから面白い、とも言えるし、
どんだけ期待を裏切ってくれたら気が済むんだよぅ〜、とも思う……。
これは、下にも書きますが、コンカカフでずっとお山の大将、
そんなに頑張らなくてもまあトップ、という位置にいたことから来る
気の緩みというか、手の抜き加減が関係してるんじゃないかと思うんですが。
骨惜しみなく走るところがいい!とか上にも書きましたが、
こいつらがな〜、サボるときはちゃっかりサボるんだよなあ。
というか、相手を甘く見ると、たぶん無意識に手抜きになるんじゃないかと。
というわけで、話は次の項目に続くんですが。
強い相手にはいい試合するのに、格下の相手だと思うと手抜きでボロッと負けたりする
これも結局同じこと。
ブラジルやアルゼンチン相手になると、けっこういい試合したりするんですよね。
相手のレベルに引きずられて、自分たちも生き生きと動いてしまうんだろうか。
逆に、あいてがタラタラしていると、メキシコもタラタラになって、
なんか、気がついたら負けてたり、とか……。
メキシコに勝つ作戦としてこれ使えるんじゃないか、と思うくらい
相手のペースに合わせちゃいます。
そんなところで空気読まなくていいから!
でもまあ、いつもいつも勝つ、とか
たいてい予想通りの結果になる、とかでは
試合見なくても同じわけですから、
期待を裏切る展開になるのは、ホントは嫌いではありません。
できれば、いい期待は裏切らず、
悪い予想は裏切ってほしいんですけどね、
それができるならメキシコはとっくにW杯優勝してますか(笑。
ダメダメなところ
攻撃力が弱い、たまにはゴールしてくんない?と言いたくなる
攻撃力がないのは、上にも書いたようにいつものこと。
ただ、調子がいいときはFWじゃなくても誰かが決めてくれたわけですが、
ここんとこ、というのは特に五輪予選くらいからこっちですね、
この傾向にいっそう磨きが、じゃなくて拍車がかかっている気が。
なんと言ってもすごかったのは五輪予選で、
グループリーグ敗退というメキシコサッカー史上に燦然と残る
結果を残しただけのことはあるよな〜。
わずか3試合で敗退したわけですが、この中で、
いったい何十本シュートを外しただろう?
それでもまあ五輪だから、ユースですしね、
とはいえ一応黄金世代だから、一部リーグでもA代表でも
同じような顔ぶれはチラホラ見られるわけで。
なんかあのときのトラウマになってしまって、
外すたんびに「またかよ〜〜〜〜」と思うのでよけいに印象が強まるのか、
あれ以来、決まるはずのゴールが決まらない〜〜〜。
というストレスに悩まされてます。
メキシコ人全般が、大雑把なように見えて意外と繊細で、
気分にすごく左右されるところがあるので、
サッカー選手たちもメンタル面の安定が問題なのかも。
という話も出たことがあって、催眠術(!?)だとか
心理カウンセリングだとかを導入しようとしたとかしないとか。
でも逆に言えば、うまくおだてて乗せてしまえば
うまく乗るんですよね〜。
早く、調子を取り戻してほしいです。
そして、ゴールの絶対数は少なくてもいいから、
せめてストレスにならないくらいの、解消してくれるくらいの
最低限のゴールは決めてほしいと思う次第。
グループリーグはそこそこ突破するのに、トーナメントになるとこける
これもメンタルの弱さと関係あるのかないのか、
期待するとダメになるってところにつながるのかつながらないのか。
グループリーグも楽々突破、ということはあんまりないんですが、
なんだかんだ言いつつ、気がついてみたらそこそこ一位だったりするんです。
まあ少なくともコンカカフではね。
でも……なーんだ、大丈夫じゃないか、と思うその安堵感が曲者?
トーナメントに入るとこける。
ワールドカップもそこが関門と言われ続けてますね。
まあW杯なんかだとプレッシャーもあるだろうし、
相手だってそうヤワじゃないからある程度は仕方ないとしても、
なんかもうちょっと、頑張るところで頑張ってもらいたいなあ。
コンカカフにおける「お山の大将」気質が抜けきらない(その地位、危うくなってるのに)
これもまた似たようなことなんですが、
上にも書いたように、コンカカフだと適当に手抜きでも勝ててた。
……のは気がつけばもうだいぶ前のことで、
USAがどんどん力を入れて対抗してきてるし、
中米カリブ海の各国だって、いつの間にやらすごくよくなってるんですよ。
なのに、メキシコはいつまでもお山の大将気分で、
頑張らなくてもトップ、というのに甘えている気がします。
ちょっとそろそろ本気でそこらの認識を改めて
気合を入れていかないと、気がついたら過去の栄光しか残ってなかったりするよ?
と言いつつ、コンカカフチャンピオンズがシステム変わって、
いろいろなところと対戦するようになったのはいいけど、
やっぱり弱小国のチームだと、資金も施設もプレイもレベル差があったりして、
なーんだ、やっぱり俺ら大将じゃん、と勘違い加速しそうで怖いです……。
そのくせ世界レベルでは「俺たちなんか……」という負け犬体質
これをメキシコ人は conformista と批判しますが、それはそのまま自己批判でもあります。
この辺になってくると、サッカーというより国民気質論になってしまいますが。
説明しにくいし、私もそんなにわかっているわけではないんですが、
やはりメキシコ、ラテンアメリカ全般、スペイン人に征服され支配された
長い歴史の中で育ってきたイジケ根性というか。
よく言えばそれは悟り、諦念でもあるわけですが、
頑張れるところで頑張らずに諦めてしまう、長いものに巻かれてしまう。
そういう人を conformista というようです。
で、メキシコはコンカカフでは威張っているくせに
(いやホントは威張ってるつもりはそんなにないと思うんだけど、
同様に conformista 体質の他の国から見るとそう見える、みたいです)
世界レベルで話をする段になると、イジケる。
大ボラ吹くところでは盛大に吹くくせに、イジケるときには盛大にイジケる。
けっこう扱いにくいですよ、これ。
いいじゃ〜ん、W杯優勝が夢に過ぎなくったって、
夢を持って、語ること自体が楽しかったりするし、
夢が実現するまでが実は一番ワクワクしたりするもんだし、
そもそもサッカーって実生活に直接関わるものじゃなくて、
その夢が実現しなくても、さしあたりは生きていけるわけだし、
だったら壮大な夢見ておくほうが楽しくない?
というところで、みょ〜にリアリストになるメキシコ人たち。
どーせ俺たちなんか、イジイジイジとね。
ま、人ぞれぞれ好きにしてくれたらいいんですけど。
そう言う私も、メキシコ人気質になってきて(笑、
人から気楽に優勝とか言われると、いや〜無理でしょとか言っちゃったりね。
ええ、してますけどね。
これはね、conformista じゃないんですよ、リアリストなんですよ!?(笑
メキシコリーグの面白いところ(代表のに加えて……)
強豪クラブがなくて、毎シーズン違うところが優勝する
これも一種の「期待を裏切るメキシコ」なわけですが。
欧州なんかを見ていると、優勝するのはたいてい2〜4クラブのどれか、
みたいにはっきりと強豪クラブってのがあるみたいですが、
メキシコにはそれがないです。
メキシコ人もよく "Son muy parejos." って言い方をします。
どんぐりの背比べ、とも言えるけど……。
過去には、毎シーズン同じチームが優勝していた、なんて時期もあったようです。
50年代後半から60年代にかけてのチバスとか、
70年代前半のクルスアスルとか、
80年代半ばのアメリカとか。
でも半年シーズン制が導入された90年代半ばからこっちで
二回連続して優勝したのは、ウーゴ時代のプーマスのみなんですね。
チャンピオンになったチームが、次のシーズン調子悪いってのは
メキシコ以外でもけっこうあるのか知りませんが、
まあ気の緩みや、逆にプレッシャーなんかもあったりするだろうから、
わからないでもない。
これをメキシコでは campeonitis、チャンピオン病と呼んでます。
そして、資金豊かなチームが強いかというとそんなこともなく、
昨シーズンさっぱり目立たなかったチームがすごくいい試合をしたりもする。
私が国内リーグを見始めて2シーズン目、
チームの名前や選手たちもようやく覚え、どこがいいかな〜と見ていたら、
いい試合をしていたのはパチューカとハグアレスでした。
最初の数節で、このふたつがいいな〜、と思って注目していたら、
まさにそのまま突っ走ってリーグ戦は1位と2位で終わり、
あまりにも予想通りでむしろ拍子抜けした覚えがあります。
当時のパチューカはほとんど目立たないチームでしたし、
ハグアレスにいたっては創立されて間もない、資金もない辺境チームでしたが。
それが……というのが次の項目。
リギージャと呼ばれるトーナメント戦による優勝チーム決定なので盛り上がる
メキシコサッカーは基本的にお祭りなのですねえ。
半年ごとにチャンピオンが決まるのも、それを助長してます。
リギージャにいたってはもうお祭りそのものです。
そして、通常リーグ戦でいい試合をしてきたチームが優勝するかと言うと、
そこはほれ、メキシコですからね、
トーナメントに入ると途端にこけるのが得意な。
なので、予想するのは楽しいけど、外れるのもまた楽しい。
というくらい、予想は困難です。
おかげで盛り上がることこの上なし。
「スーペルリーデルの呪い」によって、リーグ戦トップのチームはリギージャで負ける(十中八九)
そしてこの呪い、いつからメキシコにかかってしまったのかわかりませんが、
リーグ戦で1位になったチーム(=スーペルリーデル)はたいていの場合
リギージャの最初の段階で、そうでなくとも早い段階で
あっさり負けて敗退します。
以前にのりさんがそこを詳しく分析してましたが、
呪いにかからないのはトルーカだけでした。
最近はパチューカも呪いを撥ねのける方法を編み出したようですが。
今シーズン(2008年開幕)も見事にサンルイスが敗退しましたが、
やっぱり一番印象深かったのは私にとっては、
最初のシーズンとなった2005年開幕のリギージャでしたね。
あのシーズンはアメリカが不敗記録を伸ばしつつあって、憎たらしかった(笑。
そのアメリカを、ティグレスがまずホームに迎えて1−3と惨敗。
誰も期待していなかった第二戦、アステカスタジアムで、
最後の最後まで粘って、まさかの大逆転でした。
あれはすごかったなあ、まさに「呪い」であるなあ、と納得した試合でしたね。
複雑なシステムにより、降格寸前だったチームが決勝まで行っちゃうことも可能
そして、普通よそのリーグでは単純にリーグ戦の順位で降格が決まるようですが、
メキシコはそこに複雑な(でもないけど)パーセンテージ計算を導入。
この方法は、一部リーグに長いチームには有利で、
上がってきたばかりのチームには不利になるという難点はあるんですが、
その代わり、降格を免れれば、結果次第でリギージャってこともあるわけです。
すごかったのは2006年閉幕シーズン。
もう降格するときっと誰もが思っていたサンルイス、
最終節の試合の90分に決まったゴールで降格を免れ、
しかもなぜか総合順位5位でリギージャに。
降格せずに済んだ嬉しさのあまりか、あれよあれよと勝ち進み、
決勝まで行ってしまったもんです。
ま、最後の最後で優勝は逃しましたが、すごいことに変わりはなく。
メキシコという国は何でもアリなんだなあ、ということを
こんなところでつくづく感じたものでした。
ラ米にしてはサポーターが温和で子供も観戦、両チームサポが並んで座っている
南米のサポーターは熱いことで有名なようですが、
メキシコはこれまた同じラテンアメリカなのに、そうでもない。
プーマスのサポーターが若い年齢層が多いせいか、
熱いことで有名ですが、それ以外はどこも穏健。
そもそも小さな子供や赤ん坊を連れて家族総出で観戦に行きますしね。
スタジアムの騒音の中ですやすや眠っている赤ちゃんがテレビに映ったりします。
そして、スタジアムはゴール裏を別として、
どちらの応援席という区別がありません。
私も最初は、え、分かれてないの? とちょっとびっくりしましたが、
確か日本のニュースで、フェンスを乗り越えて相手サポに殴りかかった、
なんて話を読んで、え、フェンス!?と驚いた覚えも(笑。
並んで座っていないだけで、行き来は別に自由だろう、と、
そんな、フェンスで仕切られているとは思ってなかったんですよね。
コンメボルの大会で南米チームと対戦して、
その応援にアルゼンチンなんかに行って、そこのサポと交流し、
メキシコの応援団がいろいろとイケナイ行動を教わってきた、
なんてことが問題になったこともありましたが、
まあどこにも一部おバカな人はいるものだとしても、
メキシコはまだまだ平穏でアットホームなスタジアムです。
メキシコシティやグアダラハラ、モンテレイのように
複数のチームがある大都会では、
家族同士や恋人でも、違うチームを応援していたりして、
でもそれで深刻な喧嘩になることもないようです。
うちのダンナの家族も、モンテレイファンとティグレスファン、
親子で分かれていたりして、でも平気。
テレビでもよく、違うユニを着たカップルが仲良く観戦していたり。
もちろんお父ちゃんお母ちゃんから子供も上から下まで全員そろって
同じユニで勢ぞろい、なんて光景もよく目にしますが。
我が家も、ダンナがティグレスファン、
私はそのときどきでいろいろなんですが、
サルシードがいたころはチバス応援だったし、
他にもお気に入りチームがいろいろあるので、
たまにはね、喧嘩になったこともありますが、
でもだからって離婚するほどにはならないんですよね。
でもブラジルでは夫婦の殺人事件とかありましたっけね。
ま、そんなこともあるってことです。
セクシーなチアガール満載?(てか日本にもいるよね?)
これは未だによくわかってないんですが、
ときおり耳にする、メキシコスタジアムのセクシー姉ちゃんたちにびっくり、
っていう話。
そうなの? 日本にはいないの?
まあそれをどの程度楽しめるかは人それぞれでしょうが、
選手たちは少なくとも大いに鼓舞……されてるのか!?
ヘンなところ
降格は一年に1チームのみ、3年分の勝率によるので、常連チームがあまり入れ替わらない
これは以前に人から言われて、ああなるほどな、と思ったんですが。
もっと入れ替わるほうが面白い、というか緊迫感あるんでしょうね。
私はずっとこれで見てきているのと、
やっぱり降格しちゃうのが悲しいので(昇格チームは楽しみですが)、
毎年3チーム、とかだとどうなんだろう、
ちょっと想像できませんが、リーグの質を上げるにはいいかも。
もっともそんなことになると、うちのティグレスが降格して、
ダンナがサッカー見てくれなくなってもちょっと困りますが……。
攻撃選手は外国人(南米人)が圧倒的
これは、変っていうほど変でもないか、当然か?
いや、他に思いつかなかったから入れてみたんですが、
中米人も少しいますね、攻撃とは限らないけど。
でも南米人が圧倒的。
上にも書いたように、欧州ほどじゃないかもだけど待遇いいので、
メキシコに来てくれる選手はけっこういるんだと思います。
が、やっぱりあまりにも外国人選手のゴールばっかりだと
メキシコ代表が心配になったりしますしね。
実際そんな議論が出たこともあるんですが、
だからと言って外国人選手を排斥したらメキシコ人選手が育つか、
って言ったらそんなこともなかろう、というわけで、
いい選手ならどんどん来てほしいですね。
◆
ハー、予想通りですが、長くなりました。
我こそは、というかた、どんどん語ってください。
よそと比べて、というのは私にはわからないところが多いので、
他にもこんなのあるよ〜、とかも大歓迎です。
この記事へは、コラムコーナーの上記ページからリンクしておきます。
いつでも、いらしてくださったかた、古参のかた、
コメントお待ちしてます。
メキシコ代表の面白いところ
ポジション無視、ショートパスをすばやくつないで全体で攻めあがるスタイル
これがメキシコサッカーの最大の醍醐味だと思うんですが、
残念ながら近年はこのスタイルが崩れてきてしまっているような……。
私がメキシコサッカーに惚れこむきっかけになったのは、ラボルペ時代でした。
今思えばラボルペおじちゃんも最初からすんなりあんな試合ができていたのかどうか、
代表監督就任は2002年のW杯後でしたから、
はじめのうちはもっともたついていたのかもしれません。
が、もっと以前からメキシコサッカーを見てきた皆さんのお話を聞いていると
ショートパスを特徴とするところは昔からの伝統のようです。
私も2002年W杯はメキシコをずっと見てたんですが、
そのころはホントに何も知らなくて、
GK以外にポジションがあることすら知らなかった(笑。
知ってから改めてメキシコ代表を見ると、
うーん、間違ったところから入門したかしらん? と思うほど
メキシコのポジションはグチャグチャです(笑。
フォワード? 何それ? ってなくらい、
決まったゴールゲッターというものがいません。
いませんと言い切っちゃっていいのかどうか、
そりゃあ数字の上では記録保持者とかいますよ?
でも、じゃあこいつに任せておけば大丈夫、安心、
というわけではまったくないんですよね。
そういう頼りにならないFWたちなので、
必然的に、突っ込めるところ・ときにはMFはもちろん、
DFたちだってどんどん上がっていきます。
小柄な体で、相手選手たちの足元を走りぬけて、
くるくるくるとすばやく細かいパスワークを展開し、
相手の目が回ったところでどっか〜〜ん、とゴール。
とりあえず誰か、その辺にいるヤツが。
これが、メキシコサッカーにおける最高の味わいだと思うんですよね。
面白いようにつながるパスと、
そのテンポに合わせて高まる期待、
緊張が最高潮に達したところで決まるゴールの快感。
この味をいったん知ってしまったら、
なかなか他のサッカーの面白さがわからなくなるような気がします。
ポジションに続いて、フォーメーションなるものがあると知ったのは
さらに遥かのちのことでした(笑。
最近ではウーゴ・サンチェス、エリクソンと、
欧州タイプの4−4−2をベースとする監督が続いてますが、
私の好きなフォーメーションは5バックです。
世間的には3バックというのでしょうけど、
少なくとも当時のメキシコでは、5バックという認識でした。
センターバック3人に、両サイドのカリレロ2人。
これが、自由自在に動き回るメキシコサッカーの基本じゃないか?
と思うのですが、どうなんでしょ。
最近はあまり見られなくなって、寂しいです。
ドイツW杯の最後となったアルゼンチン戦で、
スタメン表に出た選手たちの登録ポジションが、
DF6人になってたんですよね。
某掲示板で、おいおいメキシコまさか引いて守る気か!?
なんて心配されてましたけど、大丈夫です。
メキシコのDFはDFにあらず!?
というわけで、試合展開は皆さんもたぶんご存知でしょう。
ま、延長戦のあげくに負けましたけど。
豊富な運動量、ちびこいのにタフで骨惜しみしない選手たち
ポジショングチャグチャにつながるんですが、
つまりそれだけ全員がよく走るってことですよね。
メキシコの試合をテレビで見慣れていると、
たまに欧州の試合などを見てすごく違和感があります。
画面に映る選手が……少ない。
みんなどこにいるの? って感じ。
メキシコだと、両チーム合わせて7〜10人くらいは常に映ってるのに
よそだと5、6人?
おら〜〜、おまいらサボってんじゃねえ! マジメに走らんかい!
などと、スタイルの違いも知らずに怒鳴っていたこともありましたっけ。
まあボールに固まっちゃうってのは、子供サッカーの特徴?(笑
でもまあ一応プロですからね、
無駄に群がっているわけではなくて、
上にも書いたショートパスを渡すには近くにいる必要もあり。
何より、やっぱり一生懸命に走る選手を見るのは気持ちいいです。
すごいなあと尊敬もします。
私のほうはもちろんソファにだらっと座ったり寝そべったりしながら
そういうのを見ているだけなわけですが(笑。
ドイツW杯のとき、メキシコと日本で文字チャットしながら
試合観戦をしてました。楽しかったなあ。
そのとき、日本のメキシコファンの友人が心配するわけですよ、
あ、あ、そんなに走ってたら後半でバテて、カウンターでやられる、って。
私は、え、なんで? 大丈夫でしょ? と。
メキシコ人、いつもあのくらい走ってるもん、平気平気。
欧州を少し見るようになって、そのときの友人の心配がわかりましたね。
いや、メキシコ人、体力あるわ〜〜。
それも最近は欧州組が増えて、スタイルが変わりつつあり、
走るのをサボる(効率的とも言いますが)選手が
だんだん多くなるのではないかと、ちょっと心配です。
体格では負けるのでテクニックで攻めて、よけいなファウルはしないクリーンなプレイ
ラテンアメリカサッカーは、マリーシアとか言って、
ファウルもプレイのうち、痛がる演技もプレイのうち、みたいですね。
メキシコもラテンアメリカなので、同じように思われることがありますが、
私はそんなことはないと思ってるんですが……。
まず、ぶつかっていったら飛ばされるのはメキシコ人ですから、
そんなことはしません。
それよりは足元の技術を磨いて、するっと入り込んでさらっと奪う。
私がサルシードに惚れこんだのも、これでしたね。
ドリブルで切り込んでくる相手が、気がつかないくらいすばやくさりげなく、
綺麗にボールを奪ってしまう、相手選手は何が起こったかわからずポカーン。
ちょっと違うけど、一度こんなこともありました。
まだチバスにいたボフォが、相手GKが受け止めたボールを両手に
さてどっちへ蹴ろうかと見回している隙に、
するっとその両手のあいだから頭でボールを叩き出してゴール。
ま、ファウル取られましたけど、
でも相手GKには髪の毛一本触れてないんですよね(毛がなかったし)。
ボケッとしてるGKが悪いんじゃん、それホントにファウルなの?
と言いたくなるくらい見事なプレイ(?)でした。
それはメキシコでもラフプレイによる事故とかありますが、
最初から削ってやれ、と突っ込むことはまずないと思います。
また、審判を見てから大げさに痛がって見せるということも、
まあ……たまにはあるかなあ。
そういうのはたいていカメラでばっちり捉えられて、
一週間、解説番組などで延々と笑いものにされますからね〜。
あんまりないほうじゃないかと思います。
こういった点は、バカがついてもいいくらい正直で損をするかもですが、
日本サッカーとも似ているのではないかと思います。
日本に比べると、それでも激しいファウルが多いかもですが。
2006年から海外組も増えたけど、それまでは国内組が圧倒的だった
ドイツワールドカップまでは、国内組圧倒的でしたね〜。
あのころの代表がけっこう注目されて、いい選手がどんどん出て行きました。
それまであまり欧州に出て行かなかったのは、
まず知られていなかったのもあるでしょうし、
出て行ったわずかな選手たちで成功したのはウーゴとラファくらい、
というのもあったかも。
割と芽が出ずに早々と帰ってきて、メキシコでも結局
調子が悪いままという感じになる選手が多かったようです。
でも今は、特に守備選手たちはよくフィットしています。
時期的にそういう流れのときだったのかもしれません。
欧州にだったら、給料減ってもいいから行きたい、というのが普通ですが、
それ以外の、南米などにあまり出て行かないのは、
よく言われる待遇の問題があるからみたいです。
メキシコはラテンアメリカの中では、サッカーにお金をかけているほうらしい。
アルゼンチンやブラジルは、いい選手はさっさと欧州に行きますしね。
国内リーグにお金をかけなくても、いくらでも発掘してもらえる。
メキシコはそういう市場をこれまで持っていなかったので、
その分国内にお金をかけて盛り上げてます。
メキシコのどこにそんな大金あるんだよ、ってな金額が動いてます。
社会的に見て、それがいいかどうかは別として……。
たとえば当時チバスにいたGKオスワルドがブラジルチームから
オファを受けたことがありましたが、
そのとき掲示された給料が、チバスでもらっているのの、4分の1だったかな。
減るのはいいけど(そのくらい海外に行きかった)、それではちょっと……
ということになって、話は流れました。
ブラジルでプレイしてる選手たち、そんなに給料少ないのか。
でもだからこそハングリー精神で欧州目指して頑張るのかも?
でもメキシコに住んでいる私としては、国内リーグが面白いほうがいいです。
欧州にたくさん出て行ってくれるのは、最初は嬉しかったけど、
最近は代表にもいろいろ弊害が出てきてるし、
もちろん選手たち個人はうまく行くよう応援してますが、
メキシコサッカーという観点で見て、もっと欧州に行ってほしいか、
となると、うーむ……ですね。
ビミョーなところ
期待してないといい試合するのに、いけるかも!と思うとこける
これがあるから面白い、とも言えるし、
どんだけ期待を裏切ってくれたら気が済むんだよぅ〜、とも思う……。
これは、下にも書きますが、コンカカフでずっとお山の大将、
そんなに頑張らなくてもまあトップ、という位置にいたことから来る
気の緩みというか、手の抜き加減が関係してるんじゃないかと思うんですが。
骨惜しみなく走るところがいい!とか上にも書きましたが、
こいつらがな〜、サボるときはちゃっかりサボるんだよなあ。
というか、相手を甘く見ると、たぶん無意識に手抜きになるんじゃないかと。
というわけで、話は次の項目に続くんですが。
強い相手にはいい試合するのに、格下の相手だと思うと手抜きでボロッと負けたりする
これも結局同じこと。
ブラジルやアルゼンチン相手になると、けっこういい試合したりするんですよね。
相手のレベルに引きずられて、自分たちも生き生きと動いてしまうんだろうか。
逆に、あいてがタラタラしていると、メキシコもタラタラになって、
なんか、気がついたら負けてたり、とか……。
メキシコに勝つ作戦としてこれ使えるんじゃないか、と思うくらい
相手のペースに合わせちゃいます。
そんなところで空気読まなくていいから!
でもまあ、いつもいつも勝つ、とか
たいてい予想通りの結果になる、とかでは
試合見なくても同じわけですから、
期待を裏切る展開になるのは、ホントは嫌いではありません。
できれば、いい期待は裏切らず、
悪い予想は裏切ってほしいんですけどね、
それができるならメキシコはとっくにW杯優勝してますか(笑。
ダメダメなところ
攻撃力が弱い、たまにはゴールしてくんない?と言いたくなる
攻撃力がないのは、上にも書いたようにいつものこと。
ただ、調子がいいときはFWじゃなくても誰かが決めてくれたわけですが、
ここんとこ、というのは特に五輪予選くらいからこっちですね、
この傾向にいっそう磨きが、じゃなくて拍車がかかっている気が。
なんと言ってもすごかったのは五輪予選で、
グループリーグ敗退というメキシコサッカー史上に燦然と残る
結果を残しただけのことはあるよな〜。
わずか3試合で敗退したわけですが、この中で、
いったい何十本シュートを外しただろう?
それでもまあ五輪だから、ユースですしね、
とはいえ一応黄金世代だから、一部リーグでもA代表でも
同じような顔ぶれはチラホラ見られるわけで。
なんかあのときのトラウマになってしまって、
外すたんびに「またかよ〜〜〜〜」と思うのでよけいに印象が強まるのか、
あれ以来、決まるはずのゴールが決まらない〜〜〜。
というストレスに悩まされてます。
メキシコ人全般が、大雑把なように見えて意外と繊細で、
気分にすごく左右されるところがあるので、
サッカー選手たちもメンタル面の安定が問題なのかも。
という話も出たことがあって、催眠術(!?)だとか
心理カウンセリングだとかを導入しようとしたとかしないとか。
でも逆に言えば、うまくおだてて乗せてしまえば
うまく乗るんですよね〜。
早く、調子を取り戻してほしいです。
そして、ゴールの絶対数は少なくてもいいから、
せめてストレスにならないくらいの、解消してくれるくらいの
最低限のゴールは決めてほしいと思う次第。
グループリーグはそこそこ突破するのに、トーナメントになるとこける
これもメンタルの弱さと関係あるのかないのか、
期待するとダメになるってところにつながるのかつながらないのか。
グループリーグも楽々突破、ということはあんまりないんですが、
なんだかんだ言いつつ、気がついてみたらそこそこ一位だったりするんです。
まあ少なくともコンカカフではね。
でも……なーんだ、大丈夫じゃないか、と思うその安堵感が曲者?
トーナメントに入るとこける。
ワールドカップもそこが関門と言われ続けてますね。
まあW杯なんかだとプレッシャーもあるだろうし、
相手だってそうヤワじゃないからある程度は仕方ないとしても、
なんかもうちょっと、頑張るところで頑張ってもらいたいなあ。
コンカカフにおける「お山の大将」気質が抜けきらない(その地位、危うくなってるのに)
これもまた似たようなことなんですが、
上にも書いたように、コンカカフだと適当に手抜きでも勝ててた。
……のは気がつけばもうだいぶ前のことで、
USAがどんどん力を入れて対抗してきてるし、
中米カリブ海の各国だって、いつの間にやらすごくよくなってるんですよ。
なのに、メキシコはいつまでもお山の大将気分で、
頑張らなくてもトップ、というのに甘えている気がします。
ちょっとそろそろ本気でそこらの認識を改めて
気合を入れていかないと、気がついたら過去の栄光しか残ってなかったりするよ?
と言いつつ、コンカカフチャンピオンズがシステム変わって、
いろいろなところと対戦するようになったのはいいけど、
やっぱり弱小国のチームだと、資金も施設もプレイもレベル差があったりして、
なーんだ、やっぱり俺ら大将じゃん、と勘違い加速しそうで怖いです……。
そのくせ世界レベルでは「俺たちなんか……」という負け犬体質
これをメキシコ人は conformista と批判しますが、それはそのまま自己批判でもあります。
この辺になってくると、サッカーというより国民気質論になってしまいますが。
説明しにくいし、私もそんなにわかっているわけではないんですが、
やはりメキシコ、ラテンアメリカ全般、スペイン人に征服され支配された
長い歴史の中で育ってきたイジケ根性というか。
よく言えばそれは悟り、諦念でもあるわけですが、
頑張れるところで頑張らずに諦めてしまう、長いものに巻かれてしまう。
そういう人を conformista というようです。
で、メキシコはコンカカフでは威張っているくせに
(いやホントは威張ってるつもりはそんなにないと思うんだけど、
同様に conformista 体質の他の国から見るとそう見える、みたいです)
世界レベルで話をする段になると、イジケる。
大ボラ吹くところでは盛大に吹くくせに、イジケるときには盛大にイジケる。
けっこう扱いにくいですよ、これ。
いいじゃ〜ん、W杯優勝が夢に過ぎなくったって、
夢を持って、語ること自体が楽しかったりするし、
夢が実現するまでが実は一番ワクワクしたりするもんだし、
そもそもサッカーって実生活に直接関わるものじゃなくて、
その夢が実現しなくても、さしあたりは生きていけるわけだし、
だったら壮大な夢見ておくほうが楽しくない?
というところで、みょ〜にリアリストになるメキシコ人たち。
どーせ俺たちなんか、イジイジイジとね。
ま、人ぞれぞれ好きにしてくれたらいいんですけど。
そう言う私も、メキシコ人気質になってきて(笑、
人から気楽に優勝とか言われると、いや〜無理でしょとか言っちゃったりね。
ええ、してますけどね。
これはね、conformista じゃないんですよ、リアリストなんですよ!?(笑
メキシコリーグの面白いところ(代表のに加えて……)
強豪クラブがなくて、毎シーズン違うところが優勝する
これも一種の「期待を裏切るメキシコ」なわけですが。
欧州なんかを見ていると、優勝するのはたいてい2〜4クラブのどれか、
みたいにはっきりと強豪クラブってのがあるみたいですが、
メキシコにはそれがないです。
メキシコ人もよく "Son muy parejos." って言い方をします。
どんぐりの背比べ、とも言えるけど……。
過去には、毎シーズン同じチームが優勝していた、なんて時期もあったようです。
50年代後半から60年代にかけてのチバスとか、
70年代前半のクルスアスルとか、
80年代半ばのアメリカとか。
でも半年シーズン制が導入された90年代半ばからこっちで
二回連続して優勝したのは、ウーゴ時代のプーマスのみなんですね。
チャンピオンになったチームが、次のシーズン調子悪いってのは
メキシコ以外でもけっこうあるのか知りませんが、
まあ気の緩みや、逆にプレッシャーなんかもあったりするだろうから、
わからないでもない。
これをメキシコでは campeonitis、チャンピオン病と呼んでます。
そして、資金豊かなチームが強いかというとそんなこともなく、
昨シーズンさっぱり目立たなかったチームがすごくいい試合をしたりもする。
私が国内リーグを見始めて2シーズン目、
チームの名前や選手たちもようやく覚え、どこがいいかな〜と見ていたら、
いい試合をしていたのはパチューカとハグアレスでした。
最初の数節で、このふたつがいいな〜、と思って注目していたら、
まさにそのまま突っ走ってリーグ戦は1位と2位で終わり、
あまりにも予想通りでむしろ拍子抜けした覚えがあります。
当時のパチューカはほとんど目立たないチームでしたし、
ハグアレスにいたっては創立されて間もない、資金もない辺境チームでしたが。
それが……というのが次の項目。
リギージャと呼ばれるトーナメント戦による優勝チーム決定なので盛り上がる
メキシコサッカーは基本的にお祭りなのですねえ。
半年ごとにチャンピオンが決まるのも、それを助長してます。
リギージャにいたってはもうお祭りそのものです。
そして、通常リーグ戦でいい試合をしてきたチームが優勝するかと言うと、
そこはほれ、メキシコですからね、
トーナメントに入ると途端にこけるのが得意な。
なので、予想するのは楽しいけど、外れるのもまた楽しい。
というくらい、予想は困難です。
おかげで盛り上がることこの上なし。
「スーペルリーデルの呪い」によって、リーグ戦トップのチームはリギージャで負ける(十中八九)
そしてこの呪い、いつからメキシコにかかってしまったのかわかりませんが、
リーグ戦で1位になったチーム(=スーペルリーデル)はたいていの場合
リギージャの最初の段階で、そうでなくとも早い段階で
あっさり負けて敗退します。
以前にのりさんがそこを詳しく分析してましたが、
呪いにかからないのはトルーカだけでした。
最近はパチューカも呪いを撥ねのける方法を編み出したようですが。
今シーズン(2008年開幕)も見事にサンルイスが敗退しましたが、
やっぱり一番印象深かったのは私にとっては、
最初のシーズンとなった2005年開幕のリギージャでしたね。
あのシーズンはアメリカが不敗記録を伸ばしつつあって、憎たらしかった(笑。
そのアメリカを、ティグレスがまずホームに迎えて1−3と惨敗。
誰も期待していなかった第二戦、アステカスタジアムで、
最後の最後まで粘って、まさかの大逆転でした。
あれはすごかったなあ、まさに「呪い」であるなあ、と納得した試合でしたね。
複雑なシステムにより、降格寸前だったチームが決勝まで行っちゃうことも可能
そして、普通よそのリーグでは単純にリーグ戦の順位で降格が決まるようですが、
メキシコはそこに複雑な(でもないけど)パーセンテージ計算を導入。
この方法は、一部リーグに長いチームには有利で、
上がってきたばかりのチームには不利になるという難点はあるんですが、
その代わり、降格を免れれば、結果次第でリギージャってこともあるわけです。
すごかったのは2006年閉幕シーズン。
もう降格するときっと誰もが思っていたサンルイス、
最終節の試合の90分に決まったゴールで降格を免れ、
しかもなぜか総合順位5位でリギージャに。
降格せずに済んだ嬉しさのあまりか、あれよあれよと勝ち進み、
決勝まで行ってしまったもんです。
ま、最後の最後で優勝は逃しましたが、すごいことに変わりはなく。
メキシコという国は何でもアリなんだなあ、ということを
こんなところでつくづく感じたものでした。
ラ米にしてはサポーターが温和で子供も観戦、両チームサポが並んで座っている
南米のサポーターは熱いことで有名なようですが、
メキシコはこれまた同じラテンアメリカなのに、そうでもない。
プーマスのサポーターが若い年齢層が多いせいか、
熱いことで有名ですが、それ以外はどこも穏健。
そもそも小さな子供や赤ん坊を連れて家族総出で観戦に行きますしね。
スタジアムの騒音の中ですやすや眠っている赤ちゃんがテレビに映ったりします。
そして、スタジアムはゴール裏を別として、
どちらの応援席という区別がありません。
私も最初は、え、分かれてないの? とちょっとびっくりしましたが、
確か日本のニュースで、フェンスを乗り越えて相手サポに殴りかかった、
なんて話を読んで、え、フェンス!?と驚いた覚えも(笑。
並んで座っていないだけで、行き来は別に自由だろう、と、
そんな、フェンスで仕切られているとは思ってなかったんですよね。
コンメボルの大会で南米チームと対戦して、
その応援にアルゼンチンなんかに行って、そこのサポと交流し、
メキシコの応援団がいろいろとイケナイ行動を教わってきた、
なんてことが問題になったこともありましたが、
まあどこにも一部おバカな人はいるものだとしても、
メキシコはまだまだ平穏でアットホームなスタジアムです。
メキシコシティやグアダラハラ、モンテレイのように
複数のチームがある大都会では、
家族同士や恋人でも、違うチームを応援していたりして、
でもそれで深刻な喧嘩になることもないようです。
うちのダンナの家族も、モンテレイファンとティグレスファン、
親子で分かれていたりして、でも平気。
テレビでもよく、違うユニを着たカップルが仲良く観戦していたり。
もちろんお父ちゃんお母ちゃんから子供も上から下まで全員そろって
同じユニで勢ぞろい、なんて光景もよく目にしますが。
我が家も、ダンナがティグレスファン、
私はそのときどきでいろいろなんですが、
サルシードがいたころはチバス応援だったし、
他にもお気に入りチームがいろいろあるので、
たまにはね、喧嘩になったこともありますが、
でもだからって離婚するほどにはならないんですよね。
でもブラジルでは夫婦の殺人事件とかありましたっけね。

ま、そんなこともあるってことです。
セクシーなチアガール満載?(てか日本にもいるよね?)
これは未だによくわかってないんですが、
ときおり耳にする、メキシコスタジアムのセクシー姉ちゃんたちにびっくり、
っていう話。
そうなの? 日本にはいないの?
まあそれをどの程度楽しめるかは人それぞれでしょうが、
選手たちは少なくとも大いに鼓舞……されてるのか!?
ヘンなところ
降格は一年に1チームのみ、3年分の勝率によるので、常連チームがあまり入れ替わらない
これは以前に人から言われて、ああなるほどな、と思ったんですが。
もっと入れ替わるほうが面白い、というか緊迫感あるんでしょうね。
私はずっとこれで見てきているのと、
やっぱり降格しちゃうのが悲しいので(昇格チームは楽しみですが)、
毎年3チーム、とかだとどうなんだろう、
ちょっと想像できませんが、リーグの質を上げるにはいいかも。
もっともそんなことになると、うちのティグレスが降格して、
ダンナがサッカー見てくれなくなってもちょっと困りますが……。
攻撃選手は外国人(南米人)が圧倒的
これは、変っていうほど変でもないか、当然か?
いや、他に思いつかなかったから入れてみたんですが、
中米人も少しいますね、攻撃とは限らないけど。
でも南米人が圧倒的。
上にも書いたように、欧州ほどじゃないかもだけど待遇いいので、
メキシコに来てくれる選手はけっこういるんだと思います。
が、やっぱりあまりにも外国人選手のゴールばっかりだと
メキシコ代表が心配になったりしますしね。
実際そんな議論が出たこともあるんですが、
だからと言って外国人選手を排斥したらメキシコ人選手が育つか、
って言ったらそんなこともなかろう、というわけで、
いい選手ならどんどん来てほしいですね。
◆
ハー、予想通りですが、長くなりました。
我こそは、というかた、どんどん語ってください。
よそと比べて、というのは私にはわからないところが多いので、
他にもこんなのあるよ〜、とかも大歓迎です。
この記事へは、コラムコーナーの上記ページからリンクしておきます。
いつでも、いらしてくださったかた、古参のかた、
コメントお待ちしてます。
私が最初にメキシコサッカーに触れたのは86年W杯のメキシコ代表でした。
ウーゴサンチェスにネグレテの強烈な印象が残ってます。
メキシコに来て、リーグ戦を見るようになって思うのは、
亀さんのおっしゃるとおりメキシコ人のメンタルはほんと弱いですね。
ちょっと不利な状況になると
とたんにダメダメになっちゃう気がします。
劇的な逆転勝利!っていうのが少ない気がしますが、
これはモンテレイ、ティグレスだけなのかな・・・!?
そうそう、86年ごろにメキシコファンになったって人、多いみたいですね。
あのころはけっこうFWらしいFWがいたかなあ、と思って、
ちょっとその辺で断言する勇気がなかったんですが、
あのころはずいぶんスタイル違ったのかなあ?
メンタルは年々弱くなってる気がしますね……。
まあ今のトルーカとかぜんぜんそんなことないですが。
ヨロヨロチームは軒並みそんな感じ?
でも私が見始めた2005年は、リーグもすごく面白かったんですよ。
上にも書いてますが、まさにティグレスが大逆転やってくれたし。
アメリカ相手って、今聞いても「へー」でしょうが、
あのころのアメリカってホントに憎たらしく強かったから、すごかった。
他にも今でも覚えている試合がいくつもあります。
やっぱりいい選手が海外に流出しちゃったのが原因なのかなあ、
それともここ数年の過密スケジュールによる蓄積疲労?
ともかくこの日曜、大逆転劇が見られるかどうか……。
あまり期待はできないかもですが、見てみたいと思ってます。
やっぱり大変だったのではないですか?それともちょろい?
いずれにせよこういうのを読みたかったんですよ私は。
長い長い力作をもったいないながら一瞬に読んでしまいました。
メキシコサッカーをほとんど知らない私にも、
へえ〜そうなの?とかいろいろ楽しめました。
ただ一番面白いのは亀さんとメキシコサッカーの関係なんですよね。
2002年以来あれよあれよという間に
ここまでノロケるほど惚れ込んじゃってスゴイ!と思うわけです。
サッカーを面白いと思い始めたのはなぜか?という根本の不思議さもあるんです。
スポーツというものにそれほど興味を持っていなかった亀さんが
なぜサッカーに?まあそれは置いておきましょう。
スタジアムにも行けるしテレビでも見られるので
地元をひいきにするようになる、これはまあ納得がいきます。
ひいきするにしてもですね、どこかのクラブだけを、とか、
ある選手だけを、とかいうのならまだ分かります。
いまや亀さんの守備範囲といえばメキシコ国内リーグ戦のみならず、
メキシコが関係するあらゆる試合にまで及んでいますね。
それらの試合を隈なくとまでは言えないまでも、
ほとんどと言えるほどよく見て結果をアップする、
それは並大抵の惚れ方で出来るものではありません。
メキシコに住んで十数年、メキシコそのものを心から愛している亀さんであることは、
もう一つのメキシコブログででもよく分かります。
しかしなぜサッカーを?という気持ちはやはり消えません。
メキシコには特有の文化がほかにもたくさんあるでしょうから
そのなかのどれかでもよかった訳なのに。
まあでもそれが惚れるという不思議な心の作用なのでしょうか。
ともあれ、今日のこのノロケ話で、
もはや亀さんとメキシコサッカーを別れさせることはできないのだ、
ということをひしひしと感じました。
2010南アフリカW杯では日本でもメキシコ代表の放送があります。
(もちろん出場しますよね?)
2006年のとき、メキシコサッカー全般を勉強すると約束したにもかかわらず、
結局たいした成果も挙げないまま漠然と見てしまい、
いまだにただのサルシードファンなだけです。
2010年でも同じことかもしれません。
でもこのサイトのファンであることは最初からずっと変わりません。
ますます油が乗ってきた亀さんの、丁々発止とキーをたたく様子を、
これからも楽しみにしています。
2010年にはせめて8強までいくように頑張ってくれないかな。
もっといえば、いまちょっと悩んでいるサルシードの調子が再び出てきて、
W杯で大活躍なんてことになればこんないいことはないのですけどね(笑)。
上のコメントの最初の行の、早いを速い、に直してください。
いま日本で漢字間違いが首相により流行っていますが、
それは読み間違いが主のようで、
書き間違いはマルの流行です(意味は亀さんのみ理解?)。
94とか98年見ると違うなぁと思いますね。
はっきり言って昔の方がポジション分かるかも(笑)2006年なんて日本の解説者も混乱して分かんないという感じだったんですが。
というかヨーロッパも80年代の終わり頃までは流動的なサッカーでポジションが分かり難いんですが、ACミランがゾーンプレスを始めたあたりからハッキリとシステムの形が見えるようになったという気がします。
南米とか北中米はそういうサッカーの影響が高地とか気候とかの影響で無かったから今の形なのではと推測。
まぁラボルペのサッカーは際立っていたとは思いますが、クラブチームも運動量凄くてDFや守備的MFがガンガンとドリブルで上がりますからね。他国と違う魅力がありますね。
本文に負けず劣らずの長文コメントありがとう〜。
いやまあそれなりに大変だったと言おうか、案外ちょろかったと言おうか、
項目ができていたので、それに沿って書けばよく、
いざ取り掛かると案外すんなり書きあがった気がします。
そもそもスポーツにそんな興味もなかったのになぜ?
うーん、これはナゾですね。
興味がなかったというわけじゃなくて、単に面白さをしらなかった、
それがサッカーでたまたま、ということかも。
もし最初に面白いと思ったスポーツがテニスとかバスケだったら
そっちにのめりこんでいたかも???
あと、メキシコサッカーについていろいろ知りたくなったころに
ネットで知り合った友人たちとすごく気が合った、というのも一因かなあ。
ダンナもまあ、含め?
で、よくもここまで、ってのは、これは私の性格だな〜。
だいたい私は何かにのめりこむと、余裕で3〜4年は続きます。
そもそも面白かったのはメキシコ代表、
じゃあその選手たちが普段プレイしているクラブは?
国内リーグを見ていれば、他の大会だって気になるでしょ。
代表の大会はもちろんのこと。
さらに言うなら、ユースからは未来の優秀選手たちが成長してくるんだから
今からでもチェックはしておきたい、
その対戦する南米各国のサッカーはどうなってるんだ、
欧州に行ったメキシコ人たちは欧州のどんなリーグにいるんだ、
女子サッカーだって女子だからと除外するのは差別だ、
などなど、言い出すと本当にキリがないんですが、
さすがにそこまでやってると体がいくつあっても足りないので、
一応、メキシコ男子成人サッカー、に限定して、
ユースは気が向いたとき、興味を惹かれたときに随時、
ということにしてます。
メキシコ文化の中で、なぜサッカー? というのは、
考えてみたけど、世界にサッカーが普及したのと似たような理由じゃないかと。
安上がりで手っ取り早くて面白い。
テレビさえあれば(なくてもあるところに行けば)試合は見られるし、
その試合は次々とあるから飽きないし、
さらにパソコンとネットがあれば情報も充分手に入り、かつ発信もできる。
しかもメジャーなものにはあんまり興味を惹かれない天邪亀ですが、
メキシコサッカーは国内ではメジャーだけど、世界的に見ればマイナー。
マイナーがいいと言っても、誰ひとり見向きもしてくれなかったら、
適当なところで興味が薄れた段階で終わると思うんですが、
その点メキシコサッカーは適度にファンがいて、
こんなふうにあれこれコメントももらえる、でも多すぎないので荒れない。
このメジャーマイナーっぷりがちょうどよかった、ってのも大きいかも。
もちろん出場しますよね?
……って言われても、うーん、まあね、もちろんね、たぶんね、
としか言えないんですが(笑、
いやいやいや、しますよします、たぶんね。
別に同じものを好きにならなきゃ、とか、なってほしい、とかじゃないし、
サルシードという接点があるだけでも充分じゃないかなあ。
サッカーは(最近もマラカスさんが書いてくれた通り)奥が深いし、
本当に百人百様の楽しみ方があっていいと思うし。
だから、願わくばサルシードがまだまだ元気でいいプレイをいっぱいして、
2010年にはサプライズ〜〜!とかあるといいね!
書き間違いは、了解、脳内でだけど修正しておきました。
ちなみにこのコメントで「天邪亀」って書いたのはわざとで、
「天邪鬼亀」って書いてたんだけど、「天邪亀」で「あまのじゃき」、
お、割といい名前かも? なんてね(笑。
改名しようかな〜。
なんかドラゴンボールとかRPGに出てきそうな名前?
>アッキーさん
66年! 私はそのころえーと……と思ったんですが、
アッキーさんのことだから、ライブでじゃなくて動画を掘り起こしてきて?
しかし、「普通の4−2−4」て!!!
メキシコのどこに4人もFWがいたんだ、と突っ込みたくなります〜(笑。
いやまあ今のグアルダードやアルセをFWに数えれば……?
サイド攻撃からクロスって、ヨーロッパ的だったんですね(過去形?)。
やっぱりそのくらい昔から現在までは、さすがに変化してるんですね。
まあメキシコのサッカーも、そもそもはヨーロッパ人が持ち込んで
クラブを設立して、リーグを作って、だったんですから、
最初は欧州タイプだったでしょうし、そこから徐々に独自の形を
編み出していったと考えれば当然ですね。
ヨーロッパの流動的サッカー、よく知りませんが
たまに聞くトータルサッカーとかでしょうか?
説明だけ聞いていると、なんだーメキシコと一緒じゃん、と思うので。
実際に見てないのでとんでもない勘違いかもしれませんが。
南米はそれでも多くの選手が早くから欧州に渡ってプレイして、
引退したら母国のクラブの監督をしたりすることで
少しは欧州のスタイルを取り込んだり、してないんでしょうか?
メキシコはそれすらなかったから、
自分たちのやりたいようにやってきたって感じがします(勝手な推測ですが)。
でもラボルペはやっぱりかなり独特だったんですね。
ウーゴは欧州かぶれだし(笑)、エリクソンは欧州人だし、と思ってましたが、
そうか、ラボルペのほうが特殊だったんだ……。
2006年の日本の解説者、お気の毒です(笑。
でもやっぱり、豊富な運動量がメキシコサッカーの魅力ですよね!
これからも走るのサボらないで、元気に走るサッカーをやっていってほしいものですね。
亀さんのコメント返信も真摯に受け答えしてくれてる感じでファミリーというかアミーゴ的な?雰囲気がHPにある気がします!
そこに引かれて自分もコメントしたので。
あれ何の記事だっけ
みんな長文で熱意に圧倒されたのでコメントは保留にしときますってことでw
あはは、お褒めの言葉ありがとうございます!
今はちょうど頑張っちゃってる時期でもあるんですよね、
シティまで試合観戦に行ったりしていろいろ刺激もされたし、
リギージャやクラブW杯で盛り上がってるし。
それとコメントへのお返事は、まあ多少遅れることもありますが、
基本的に必ずお返しする主義です。
だって、それがここの一番の財産ですもんね。
もともとはミクシィあたりで、
私よりもっと古くからのメキシコサッカーファンの皆さんに
いろいろ教えてもらいながら勉強を始めた、ってのが
このブログの「起源」なのですよね〜。
そのころからお付き合いいただいている人たちは、
そりゃあ思いいれも知識も私の比ではなかったり!?
そして私も初めのうちは教えてもらうばかりだったんですが、
そろそろ私も情報発信してお役に立てるほうになれるかな、と。
一人でもメキシコサッカーに興味持ってくれる人が増えたら
やっぱりそれが一番嬉しいですもんね。
メキシコ在住と、スペイン語にあまり苦労しないという利点を生かして、
これからも頑張っていきたいと思います!
マラカスさんも、これからもどんどんご意見・感想、聞かせてくださいね!
CWCで久しぶりにメキシコサッカーをテレビで見たのですが、やっぱりいいなあ〜(たとえ負け試合でも!)と思ってしまいました。
日本の携帯のことをガラパゴス携帯というらしいのですが(国内だけで発達したので、他の国では見られない特徴がある)、メキシコの鎖国時代のサッカーもガラパゴスサッカーと言えなくもないかも?などと思ってしまいました。そのガラパゴスっぽさがすごく好きです。
あと、プレーとは関係ないんですが、メキシコサッカーで、敵チームのファンが並んで座ってたりとか、子どもがスタジアムに来てるのとかが本当に好きです。
願わくば、ずっと変わらないでいて欲しい……。
むふふふ、賛同していただけて嬉しいです〜。
パチューカ、今日のはまあアレでしたけど、
アルアハリ戦は久し振りのメキシコサッカーの醍醐味でしたよねえ。
今日の試合も、結果は良くなかったけど、
パスサッカーを貫いてくれたという点では私も評価しています。
ガラパゴス携帯!!
ゾウガメのような頭がついた携帯電話を思い浮かべてしまいましたよ!(笑
でもなるほどなあ、メキシコサッカーも確かにそうかもしれない。
ガラパゴスサッカー、いい名前ですねえ。
ガラパゴス諸島にサッカーチームあるの?とか言われそうですけど(笑。
その鎖国状態が今どんどん開かれてきて、
それはそれでメキシコサッカーの評価が上がって嬉しい反面、
ガラパゴスじゃなくなってしまう葛藤もありますよね。
自然保護区ならぬサッカー保護区作ってほしい(笑。
メキシコサッカーは絶滅危惧種です(笑。
スタジアムのあの呑気さというか平和さも、いいですよねえ。
私はよそを知らないので偉そうなことは言えないんですが、
でもやはりいろいろ話を聞いていると、
メキシコは(こんなに治安が悪いのに 笑)サッカーが平和の象徴なんだな、
なんてことを思って嬉しくなります。
慶さん、コメントありがとうございました!