2008年11月15日

メキシコサッカー界のドラキュラ


メキシコサッカー界のドラキュラ、と言えばこの人ですよね。
マルコ・アントニオ・ロドリゲス。
あだ名はチキドラクラ(チビドラキュラ)、
もしくはあっさり、ドラキュラ。
本人はこのあだ名を嫌って、チキマルコと呼んでくれと言ってますが。

こないだ、と言っても二週間以上前ですが、
お昼にふとテレビをつけたら、この人が出てました。

Dracula.jpg

毎週水曜のお昼、12時から14時まで、
Cara a cara (フェイス・トゥ・フェイス)という番組で、
サッカー関係者を呼んで対談やってるようです。
前もって誰が出るのかわかっていれば、興味ある人の日は頑張って見るのになあ。

このときはもう番組も終わりかけ、最後の5分ほどしか見られませんでした。
ドラキュラ百面相、どうぞ。

Dracula1.jpg Dracula2.jpg
Dracula3.jpg Dracula4.jpg

さて、この人、ワールドカップにも出ているくらい、
国際審判としても活躍している、メキシコ審判のナンバー2です。
ナンバー1は同じくワールドカップにも出ているアルチュンディアさんかな。

ドラキュラ審判の特徴は、
1.非常に厳格な基準に則ったファウル判定
2.電光石火の判断
3.融通がいっさい利かない、ほとんどKYと言ってもよい

そして、2006年のドイツW杯に出てからはだいぶ直りましたが、
4.カード乱発、容赦なし
5.たまに感情的になってキレてレッド乱発

この5番目が、ドラキュラのあだ名の由来だと思います。
また、写真を見ていただくとわかるように、ぴたっと撫でつけた黒光りする髪、
メキシコ人には珍しい痩せ型の体型なども理由でしょう。

いやいや、実はこの番組でドラキュラを見て、
あら〜、にこやかな顔しちゃって、別人みたい、とは思いました。
まあ試合のときにも選手たちと談笑して笑顔を見せますが、
審判の声を聞くことってまずないですよね。
この番組で、初めてしゃべるドラキュラの声を聞いた気がします。
思ったよりも柔らかで不明瞭なしゃべり方でした。
いつもの切れそうな鋭さのカードの出し方からは想像つかない。

medioさんの審判データによれば矢印緑
1997年2月に審判としてデビューして以来、
今日までの12年弱に、311試合を指揮し、
1860枚のイエローと240枚のレッドカードを出しています。

私が舐めるようにメキシコリーグを見始めた2005年開幕シーズン、
この人は印象的な試合を三つもやってくれました。

第3節 ベラクルス対トルーカ 2−3 矢印緑 矢印青 レッド4枚
最終節 トルーカ対チバス 3−0 矢印緑 矢印青 レッド2枚+乱闘
リギージャ決勝 モンテレイ対トルーカ 矢印緑 矢印青 レッド3枚

どれもトルーカの試合で、どれもトルーカが勝っているので、
ドラキュラはトルーカの赤いユニを見ると頭に血が昇るんじゃないか、
もとい、隠れトルーカファンなのではないか、と疑いました。
いやいや、そんな私情に惑わされるなんて考えるだけでも
ドラキュラに失礼ですけど。

でも最初のベラクルス戦など、まさに感情任せにカード出してるとしか思えず、
実際、あとで一枚か二枚は取り消しになりました。
だって、ピッチサイドで滑って転んで、はいレッド〜、だったんですもの。

最終節の試合は、チバスがリギージャ進出へのわずかな可能性を賭けて
ピリピリしていたところへ、ドラキュラの采配で選手たちが爆発したもの。
まあ、みっともない試合でしたね。

そしてリギージャ決勝は、カード3枚すべてモンテレイでしたが、
カードの出し方そのものにはさほど問題なかったと記憶してます。
ただ、雨の中で難しい試合に、いつもと同じ基準でカードを出していったため、
優勝を逃したモンテレイの観客がかなり荒れてました。

このシーズンは、ドラキュラが采配する試合というだけで、
別の意味でドキドキハラハラしたもんです。

まあ前述したように、国際大会に出るに連れて、研修などもさせられるようだし、
試合をコントロールするのはカード乱発ばかりではない、
むしろ逆効果、ということを学んでいったのか、
最近はすっかり安定して落ち着いた審判振りで、面白くない、
もとい、えー、ひじょーに信頼できる審判となりましたね。

でもメキシコサッカー界の名物であることには違いないので、
いつか書いてみたいと思ってたんですが、
ちょうどテレビ出演があったのを機に、ちょいと一筆。







この記事へのコメント
http://www.mediotiempo.com/noticia/69360/los-arbitros-cambiaran-de-patrocinador/

なんかすごいタイミングで審判関係の記事が出たので、ついでに。
記事の写真がチキドラキュラのアップだし。
思わずこの写真を加工して、タキシード着せて牙を生やしてやろうかと思いました。

記事の内容は、これまで審判のユニフォームのパトロンだった
Eescord との契約を今年いっぱいで解消する、ということです。
理由は、審判用ユニが必要なだけの数、供給されずに困っていたとのことで、
来年からはスポンサーがどこになるかまだ発表はできないけど
決まってはいるらしいです。
チキドラキュラはこの発表の記者会見に出席していて、
ここ数週間、審判をやっていないのは、喧嘩中のEescordのユニを拒絶したのではなく
右くるぶしの軽い怪我のために休みをもらっていたんだそうで。
あら、ここんとこ出てませんでしたっけね?
試合全部みるわけじゃないので、把握してませんでした。

アルチュンディアさんのこともチラッと出ていて、
第15節でちょいと深刻なミスやらかしちゃったんですよね。
でも自分がロボットじゃなく間違いを犯す人間だと再認識し、
周囲もそれを理解してくれたことと思うと言い、
また2010年のW杯が始まるまでは審判の是非について
発言は控えると言っているようです。
追記  2008年11月15日 11:37
ドラキュラの話はよく亀さんのを読んでますけど
写真を見たのは初めてかな。
な〜んだ、どんな迫力のあるお方かと思っていたら、
なんと、イタリアあたりの色男めいた
お気楽に女を引っ掛けそうな
そういうふうに感じましたけど。
なんかこの写真集と追記の中のアップとが
頭にこびりつきそう。
そういう意味では迫力があるのかも(笑。
マル  2008年11月19日 21:28
>マルさん
ドラキュラ伯爵は女を次々陥落する色男じゃなかったっけ?
ところでこのメキシコのドラキュラはドイツW杯でも何度か主審やってるのに
マルさんは見たことなかった?
と思って、それも調べてちゃんと書こうと思ってたのに忘れてたこと思い出した。

で、調べてみました。
主審をやったのは二回。グループリーグで
イングランド対パラグアイ(2006年6月10日)
コートジボワール対セルビアモンテネグロ(6月21日)
後者は各チームに一人ずつダブルイエローの退場者が出てます。

第4審判をやったのは
オランダ対コートジボワール(6月16日)
ブラジル対オーストラリア(6月18日)
ウクライナ対チュニジア(6月23日)
八強決定戦の
ポルトガル対ウクライナ(6月25日)

まあ第4審判だと大してテレビにも映らないかもだけど、
この最後のポルトガル対ウクライナはすごい泥試合でレッド出まくって、
かなり話題になったよね。
チキドラキュラが主審しましたって言われたら信じてたかも。
このときの主審はロシア人のイワノフ・ヴァレンティンさんでした。
 2008年11月19日 23:18
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